【宇部市の商店街再開発】宇部新天町名店街区再生事業(新天町一丁目地区優良建築物等整備事業)

2023年10月27日金曜日

再開発 商店街 新天町

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市役所の建て替えや旧井筒屋跡地に建設予定の常盤通りにぎわい交流拠点など、近年、宇部市中心市街地では再開発が進んでいます。

今回の記事で解説するのは、そんな再開発事業の1つである「宇部新天町名店街区再生事業」(新天町一丁目地区優良建築物等整備事業)です。

宇部新天町名店街区再生事業(新天町一丁目地区優良建築物等整備事業)


「宇部新天町名店街区再生事業」(新天町一丁目地区優良建築物等整備事業)は、宇部市新天町一丁目で進行中の再開発です。

事業と建築物の概要

事業の概要については、宇部市の文書において以下のように説明されています。

高齢化が進む地区であると同時に、商業機能の衰退も深刻である。
商業機能が低下した宇部新天町名店街の街区のあり方を見直し、共同住宅や医療・福祉サービスの複合ビルを整備する。
『宇部市中心市街地活性化基本計画』(第4回変更)P98より

34戸程度の住居を含む複合ビルの整備を予定しており、居住人口50人程度の増加を見込んでいる。
『239-宇部市-R4年度定期フォローアップ報告書』P7より

また、事業区域に立ててあった看板によりますと、建築物は以下のとおりです。

  • 用途:店舗併用共同住宅
  • 構造:鉄筋コンクリート造
  • 階数と棟数:8階建て(1棟)

公開情報では入居する施設について住宅以外は「医療施設等」という表現だけであり、まだ具体的な店舗などの情報は明かされていません。

事業の進捗状況と完了予定年度

もともとあった建物は2022年度に撤去が完了し、新築工事が進んでいます。
事業は2024年度中に完了する予定です。

ノリピーが再開発現場を訪れた2023年10月21日時点では、事業区域は仕切りで囲まれた上で建築資材やクレーン車などが搬入されており、建設工事が進んでいる様子を確認できました。

2023年10月21日に撮影

2023年10月21日に撮影

2023年10月21日に撮影

事業効果

老朽化した建物の解体が行われるほか、新天町一丁目地区における居住人口の増加、周辺地区の歩行者通行量の増加が事業の目標として挙げられています。

  • 事業区域内の老朽建築物:全撤去
  • 新天町一丁目地区の居住人口:1割増し
  • 平日の歩行者通行量:3139人→3200人

完成予想イメージ


写真は完成予想のイメージであり、「ときわいこっと。3」の展示物に含まれていたものです。

「宇部新天町名店街区再生事業」と「新天町一丁目地区優良建築物等整備事業」の違いについて

この2つの事業名称は基本的に同一の再開発を指していると捉えて問題ありません。

「宇部新天町名店街区再生事業」という名称は、「宇部市中心市街地活性化基本計画」関連の文書において主に使われています。
一方の「新天町一丁目地区優良建築物等整備事業」という名称ですが、こちらは「優良建築物等整備事業」の1つという位置付けから見た名称であると思われます。

そもそも優良建築物等整備事業とは、市街地において環境整備を改善することや良好な市街地住宅を供給すること、防災拠点を整備することなどに役立つ「優良建物」を民間が整備(新築もしくは改修)する場合、国や地方公共団体が建設費などを補助する事業です。

宇部市においては、宇部市中心市街地活性化基本計画が定める中心市街地区域内がその対象となっており、要件を満たした上で宇部市に認められた場合、整備にかかる費用が最大3分の2まで補助されます。

参考資料

▼宇部市中心市街地活性化基本計画|宇部市公式ウェブサイト

▼新天町一丁目地区優良建築物等整備事業|宇部市公式ウェブサイト

▼優良建築物等整備事業|宇部市公式ウェブサイト

▼住宅:優良建築物等整備事業 - 国土交通省

おわりに

以上、「宇部新天町名店街区再生事業」(新天町一丁目地区優良建築物等整備事業)の解説でした。

いわゆる「ハコモノ」だけで中心市街地が活性化するわけではありませんので、完成してからが本番なところはあるとノリピーは考えています。

中心市街地が人を引き付ける磁力を回復させ、なおかつそれを高めていくには長期的な取り組みが必要なことでしょう。

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お金がないので基本無料ゲームで遊んだり、フリーソフトで頑張っている人物です。/最近、再び読書をするようになりました。SF作品を好んで読みます。/写真を撮影するのが好きです!

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