【疑問】JR西日本の塗装単色化による費用削減効果は具体的にどの程度の額なのか?

2023年11月19日日曜日

JR西日本 鉄道全般

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読者の皆様がご存じのように、JR西日本は地方を走る鉄道車両の塗装を単色化することによって、塗装にかかる費用の削減を行っています。

最近、著者(ノリピー)はFacebookで他の人と会話した中で、「単色化によって具体的にどの程度の額、お金が浮くのだろうか?」と気になりましたので、調べてみました。

この記事は、その調べた結果を個人的にメモしておくとともに、ついでにブログのネタとするものです。

JR西日本の塗装単色化


JR西日本は2009(平成21)年度より、特急用や関西圏以外の鉄道車両の塗装を単色化するようになりました。
その目的は塗装にかかる費用の削減だとJR西日本は説明しています。

宇部線や小野田線を走っている電車を見ますと、(105系K-02編成を除いて)全て黄色なのはこのためです。

塗装単色化による具体的な費用削減額

ここからが本題です。

単色化が費用削減を目的とするものということは鉄道趣味者の間ではよく知られた話ですが、では、塗装を単色化すると具体的にどの程度の額、お金が浮くのでしょうか?

このことが気になった著者はGoogle検索をしてみましたが、そのことについて触れられている資料は見つかりませんでした。
また、ChatGPTにも聞いてみましたが、彼(彼女?)は自らのデータベースにはその情報はないという返答です。

当時の読売新聞の報道を発見!

塗装の単色化はずいぶん前の話ですから、当時のJR西日本公式ニュースリリースはもちろん、単色化を報じたマスメディアの記事も公開を終了していて困っていたところ、以下のWebページを発見しました。

▼阪和線の沿線から : JR西日本 アーバンネットワーク以外の車両の塗色を基本単色に
http://hanwa0724.livedoor.blog/archives/51770471.html

ありがたいことに、こちらのWebページに当時は公開されていたJR西日本の公式ニュースリリースと、同じく当時は公開されていた単色化ついて報じた読売新聞の記事へのリンクが書かれてあったのです。

URLさえ分かれば、「Wayback Machine」で当時のWebページを探すことができます。

具体的な費用削減額の計算

幸いなことに、「Wayback Machine」にJR西日本の公式ニュースリリースと読売新聞の記事が保存されていました。

ニュースリリースの方には費用削減額についての記述はありませんでしたが、読売新聞の記事の方にはバッチリ欲しかった情報が載っていました。

読売新聞の報道から費用削減額について情報を抜き出すと、以下のようになります。

  1. 単色化の対象車両は約1400両
  2. 単色化の節約効果は年2000万円

この情報から単純計算しますと、1両あたりの年間費用削減額は2000万円÷1400両の計算で、約1万4300円となります。

結論

結論、JR西日本の塗装の単色化による費用削減額は、1両あたり年間で約1万4300円でした。
あくまでも当時の情報からの単純計算ですので、例えば塗料が値上がりしていたら今は異なる額になっているかもしれません。

もう少し費用削減額は大きい、つまり非単色な塗装を施す場合に必要な費用は多額かと想像していましたが、思っていたよりは少ない額でした。

しかしながら、「塵も積もれば山となる」という言葉もありますし、また、JR西日本全体で抱える車両は多数ありますので、きっとJR西日本全体としては軽視できない額なのでしょう。

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お金がないので基本無料ゲームで遊んだり、フリーソフトで頑張っている人物です。/最近、再び読書をするようになりました。SF作品を好んで読みます。/写真を撮影するのが好きです!

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